2022年2月のこととか

❒ 2月2日
昼起き。適当に食べて散髪。もう8年くらいセルフカットオンリー。伸びるのが面倒くさいので普段ならガッツリ切ってしまうが、寒いので今回はほどほどにしておいた。まあまあ。自分でやっているので「まあまあ」以上にはならない。

引きこもりなので軽く運動。『宮本武蔵 巌流島の決斗』を観る。全5部作の最終作。4作目のクライマックスが衝撃的だったのもあり、5作目を観るまでにだいぶ時間がかかってしまった。定期的に中村錦之助を見ないと精神が保てない。高倉健の殺られ顔も良かった。それから、アニメ『進撃の巨人と『ゴールデンカムイ』の新シーズンを数話観た。

夜、一昨日届いたNintendo Switch開封した。友人が新型を買うというので、ありがたいことに元々持っていた方を頂いた(なぜかNintendo Switchをくれるという人が、今までに3人現れている)。「口に合わない」という理由でマルちゃんの「ワンタン たまごスープ味」が緩衝材代わりに詰まっていて笑った。開封報告をしたら「届いた日に開けろや」と怒られた。せっかく開封したけれど「今はまだその時ではない…」と思い、そっと箱に戻した。やる気が出るまで寝かせておく。『anone』第1話を観て、本読んで寝た。

❒ 2月5日
14時半に新宿へ。新宿御苑へ行ってダラダラ歩く。熱帯植物が栽培されている大温室が良かった。ウツボカズラの筒の中を一つ一つ覗いて中に虫がいるかを確認していたら「なぜそんなことをしているのか分からない」と言われ、逆に「分からないと言われる意味が分からない」と思った。こういうのが一番面白いのに。しばらく散歩して、久しぶりに映画館に入る。シネマート新宿で『ユンヒへ』を観た。過度にエモーショナルな演出を施したり、説明台詞を多用したりしない、人間の想像力と「映画」を信じている映画。それから『はちどり』同様に、少女にタバコを吸わせてしまう映画。館内は結構密で少し心配だった。

出て、ブラブラしてガストでご飯を食べてお酒を飲む。最近は外食すると必ずお酒が飲みたくなる。まんぼうで20時までしか飲めないので、出てまたブラブラ。帰宅。買っておいた『童夢』を読む。長らく絶版だったけれど「OTOMO THE COMPLETE WORKS 8」としていつの間にか復刻刊行されていた。圧巻。大友克洋の最高傑作と言う人が多いのも頷ける。またNintendo Switchをやれなかった。ドラマ観て、ストレッチして寝た。

❒ 2月10日
休みなので昼起き。雪だし外には出ない。一人で『カービィボウル』をやる。Nintendo Switchをやっと始めて、友達とたまに『世界のアソビ大全51』をやったり『カービィボウル』をやったり、一人で『Neo Cab』というゲーム(セールで80%オフだった)をやったりしている。『Neo Cab』無人の自動運転が一般的になった近未来の都市を舞台に、タクシードライバーとして働く主人公が乗客と会話を紡いでいくゲームなのだが、乗客一人一人の背景や考え方のバリエーションが豊富で、内容も現代的なイシューが取り込まれていておもしろい。サイバーパンク、ネオンノワールな雰囲気と音楽も良い。といっても、まだ始めたばかりでよく分かっていないのだけれど。

それから『DUNE/デューン 砂の惑星』を観る。自宅で観たら魅力半減どころじゃないのは分かっていたけれど、それでも映像技術の進化の極地たるすごみは十分に伝ってくる。ただ、映像美こそ圧倒的なものの、美しい画→美しい画の連なりという感じで、映画的な快楽はあまり高くない作品であると思った。ドラマや編集や撮影やアクションに奥行きを上手く出せなかったのか、あえてのぺっとした感じにしているのかは不明。ハンス・ジマーの劇伴も迫力がありすぎて時々笑ってしまった。原作を読んでみたい。

明日は仕事なので雪の影響が心配になる。寝た。

❒ 2月12日
昼起き。家でダラダラしていたら、突然友人宅で泊まりで遊ぶことになって慌てて準備。20時頃到着。もう一人来るまでちょっとだけ下準備。合流後、友人宅の近くの直売所で餃子をたんまり買い込んで、スーパーでお酒やお菓子も買い込んだ。大量の餃子に囲まれて、餃子パーティー。何か特別なことをするでもなく、しゃべって、食べて、飲んで、ウノして、明け方頃に就寝。とにかく楽しい。

❒ 2月13日
1日目と同じように、2日目もみんなでだらだら。なぜか記憶が薄い。餃子の残りを食べたり、飲んだり、楽器弾いたり。セッションが楽しくて幸せだった。天気もめちゃくちゃ悪くて、帰りたくなさすぎて上司に電話。明日の仕事の休みが決定。ダークサイドに墜ちました。みんなで奇跡のもう1泊。

そういえば、また漫画を借りた。『北極百貨店のコンシェルジュさん』2巻と『女の園の星』2巻と『夜とコンクリート』の3冊。

❒ 2月23日
10時半頃起きる。無気力。最近、長い文章を書く気力も無くなってきた。気がついてみれば、2月ももうあと1週間ほどで終わってしまう。絶対にタイムスリップしている。

無気力なので、日中はほぼ友人達と話したり、話を聞いたりして過ごした。たまたま予定のない人達が多くて助かった。みんなでダラダラしていると、少し気持ちが安らぐ。あんまり寝ていなかったので、夕方頃布団に入ってうたた寝やっと起き出して、夕飯に焼きそばを食べた。その後『逃げた女』を観る。うまく言葉にできないけれど、とても良くて沁みた。ホン・サンスの魅力ってこういうことなんだろうな。本来は思索の渦に巻き込まれるような作品なのだろうけど、心の余裕がなくてあまり内容について考えられない。それでも、ミニマルでスタイリッシュなフォルムと会話劇の面白さが染み入ってくる。

罪悪感①:3週間ぐらいまともに運動していない。
罪悪感②:返却期限の切れた図書館の本を返せていない。
罪悪感③:「明日でいいや」が続いていて、書かなきゃならない書類を書いていない。

本読んで『ザ・カップヘッド・ショウ!』観て寝た。

❒ 2月26日
朝方まで友人達と話していた。起きてからも布団でダラダラと話して、なかなか出られない。昼、適当に食べて『ドライブ・マイ・カー』を観る。最近観た映画の中でも、最も言葉にしづらい不思議な映画だと思った。複雑で豊か。3時間の長尺だが、万華鏡のようにゆったりと変化していく物語の様相がスリリング。それから『Junk Head』を観た。美術面の作り込みと、それをストップモーションバチバチのアクションにしてしまう執念と熱の入り様がすさまじい。だけど正直、演出や音楽はそこまで好みではなかった。

夕方うたた寝。起きてオムライスを食べた。その後、頑張ってひさしぶりに軽く運動をした。始めるまでがとても辛い。運動後、お風呂に入って出たら、バスタオルが血で染まっていて「鼻血だ!」と思ったら(よくある)、鼻の横のできものが潰れていただけだった。寝る前に『学校の怪談4』を観る。個人的には、4作目はあまり魅力的な作品ではなくて、集中できなかった。好みだった3作目までのジュブナイル感は影を潜め、正統派Jホラーっぽくなっている。ただ、会話劇はやっぱり平山秀幸×奥寺佐渡子が良いなと思った。寝た。